視神経細胞の難しい移植。緑内障が移植では治療できない理由
緑内障を移植で治療する研究は実用化に至っていません。それは緑内障は視神経が原因で起こる病気だからです。緑内障はなぜ移植で治療できないのでしょうか。目の手術といえば、角膜移植を思い浮かべる方もいるかもしれません。角膜移植とはどういうものなのでしょうか。
角膜は目に光を取り入れる重要なものです。目をこすって雑菌が入ったりアレルギーで炎症を起こしてしまうと角膜炎になることもあります。角膜炎のように角膜が傷つくと痛みや充血が起こります。ひどいときには視力が低下してしまいます。
角膜移植というのは視力を回復させるためにあります。角膜が使えなくなってしまって視力が弱くなってしまった人のために、他の人の健康な角膜を移植することで視力の回復をはかります。アイバンクという言葉を聞いたことがあると思います。もしあなたがアイバンクに登録しておくとあなたが亡くなったときに健康な角膜を誰かに移植できるわけです。
以上のように視力低下を回復させるために有効なのが角膜移植です。緑内障も視力を低下させる病気です。緑内障の場合は移植は有効なのでしょうか。緑内障は視神経の病気です。角膜には関係ありません。すなわち、角膜移植と緑内障での失明は関係がないのです。緑内障で視力を失ったとしても移植による回復は今のところ見込めません。
緑内障のためには、視神経を移植することができればよいのですが、残念ながら今のところそれは難しいようです。視神経は移植しても機能を果たすことがとても難しいといわれています。移植したら自然と動き出すものではないのですね。それほど視神経というのは複雑にできているのですね。
しかし、緑内障による失明を移植で回復できないからといって、そこまで心配する必要はないようです。なぜなら、緑内障は、早期発見して適切な治療をすることにより失明を防げるからです。大切なのは放っておかないことです。薬物療法などで治療をすれば失明を防げる緑内障は早期発見が大切なのですね。
もし最近目に違和感がある場合は眼科に早めに行って検査を受けましょう。緑内障は難しい治療はほとんどありません。早めに対処すれば悪化も防げます。

