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抗うつ剤の使用が緑内障に与える影響と眼圧の関係

現代では一般にも広く認識されているうつ病ですが、一昔前までは怠け病などと呼ばれていたました。今では3%~5%の人が罹患もしくは罹患の可能性があると言われ、その多さから珍しい病気ではなくなっています。100人中3~5人なのですから、十分多いと言えるでしょう。

うつ病の治療には抗うつ薬が用いられますが、抗コリン作用や抗ヒスタミン作用といった副作用がある事でも知られています。そしてこれらの薬の添付文書には「緑内障には禁忌」もしくは「緑内障には慎重投与」と記載されていろ事があります。ですが「この場合の緑内障は急性閉塞隅角緑内障である」と記載してるサイトも有ります。

実際に「緑内障に慎重投与」と添付文書に書かれた薬剤で、急性緑内障を誘発したとの報告もありますが、これはあくまで可能性に過ぎないとしたものです。確かに急性閉塞隅角緑内障は、発症する前は無症状なのですから、眼科医であっても発症を予測する事は困難でしょう。発症していればレーザー治療や手術により、瞳孔ブロック解除の処置が施されているので、急性発作の危険は無いのですから、添付文書の記載内容は疑問が残ります。

開放隅角緑内障の場合は、閉塞型と異なり、隅角の閉塞は無く、房水の流出路に通過障害が起こり、眼圧が上昇して発症するものです。開放型は閉塞型に比べると、散瞳による悪影響は非常に稀で、急性発作を伴う事はありません。抗コリン作用のある薬剤のほとんどが、緑内障には禁忌とされていますが、この場合は閉塞隅角緑内障と考えても良いようです。

しかし、緑内障変化が見られない峡隅角眼や浅前房等の素因が有る人は、散瞳作用のある薬剤は急性発作を誘発するので禁忌であり、必ず隅角検査をするよう促す記載も見受けられます。そして「緑内障には禁忌」との添付文書が有る以上は、自己判断は禁物です。緑内障は治療しながら、気長に付き合わなければならない病気です。専門家である信頼できる医者と、相談しながらの治療を心がけましょう。


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