失明の危険が有る緑内障とアルコールの摂取は因果関係が有るのか?
飲酒については「飲んでばかりいると体に悪い」と「お酒は百薬の長と言われ体に良い」という意見が有るのは衆知の事実です。そしてアルコール摂取についての様々な調査報告もされています。その一部を紹介すると、アルコール摂取量が1日34g以下の飲酒は、心血管系疾患の病気で死亡する確率が、まったく飲まない人より低いというデータがあります。また脳梗塞の発症頻度を下げ、虚血性心疾患を低下させる血中HDLを上昇させるという研究報告もあります。まさに百薬の長というわけです。
一方で過度のアルコール摂取、つまり飲み過ぎは高血圧の原因となり、不整脈や心筋症、虚血性心疾患の危険性が増すとも言われています。そして失明の危険がある緑内障に及ぼすアルコールの影響ですが、アルコールは利尿作用があり眼圧を下げますが、過度のアルコール摂取は眼圧を上げる言われていたり、急性の飲酒は眼圧が下がり、慢性の飲酒は眼圧が上がるという報告もあるようです。ただアルコールの摂取が緑内障の直接的な原因であるとか、進行させたり発症率を増したという、あきらかな臨床報告はないようです。
継続した飲酒で問題なのは、高血圧や糖尿病といった生活習慣病ですが、ともに眼底の病気に贈悪変化を起こす事は分っています。過度な飲酒は糖尿病網膜症を悪化させ、適度な飲酒は増殖糖尿病網膜症を低下させたとの報告も有ります。適度な飲酒量は厚生労働省アルコール分科会では1日1合程度と設定しています。また1日2合程度との考えも多いようです。いずれにしても、お酒は飲みすぎないければ体に良い事も有り、飲み過ぎれば悪影響を及ぼす事も有りますので、飲酒量は適量を心がけましょう。

